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全日本ラリー選手権第3戦「がんばろう!福島MSCCラリー2013」、粟津原/竹下組4位入賞
2013年6月7日~9日、福島県東白川郡棚倉町で開催された全日本ラリー選手権第3戦「がんばろう!福島MSCCラリー2013」に、ベストカーwithモンスターラリーチームの粟津原豊選手・竹下紀子選手のTOYOTA 86が参戦しました。
モンスター86にとってグラベル(未舗装)ラリーは初参戦。
総走行距離581.77km、スペシャルステージの合計距離68.68kmのハイスピード&タフなラリーで表彰台を目指すとともに、極限環境下において86のセットアップを最適化しカスタマーサービスに役立てることを目的としています。
6月8日、DAY1。
時折冷たい雨が混じる状況。ともに国内有数の実績をもちながらコンビを組むのは初めてというドライバー粟津原とコドライバー竹下。
SS1はマシンのコンディションや、お互いの呼吸を確認しながら、クラス8番手で終えました。この時点で86勢のトップに対し6秒(!)のビハインド。
しかしSS5から粟津原の「攻め」が始まります。
未だセッティングの決まらないマシンながらクラス2位。 途中でスコールのような豪雨に見舞われるシーンがありながらも、この日最終となるSS9ではマシンレイアウトで有利なFF勢をかわしてクラスベストを叩きだすなど、順調にペースを上げていきました。あまりの過酷なコースに有力選手が次々とリタイアする中で無事に走り抜け、DAY1の走行を終えました。
サービスでは翌日にむけてマシンのメンテナンスが行われました。
ここで粟津原は勝負に出ます。
リアサスペンションのスプリングレートを大幅に上げる作戦に出ました。
晴天に恵まれたDAY2は2.8~5キロのスプリントステージが連続する、息をつく間もない展開。
この全てでライバル選手に対しコンマ1秒ずつ上回れば表彰台を獲得できると計算した粟津原/竹下は猛烈な追い上げを見せます。
じつに7本のSS中5本においてセカンドベストを記録。
猛プッシュしながらも、ベテランならではの安定感ある走りを終始披露。セレモニアルゲートを86最上位のクラス3位で通過。
誰もが表彰台を信じて疑わなかったとき、審査委員会から下されたのがSS15における「フライング」の裁定でした。 規定により10秒のペナルティが加算され、最終的に4位入賞。
グラベルデビュー戦で表彰台に上ることはかなわなかったものの、 シーズン中盤以降の巻き返しに向け、道筋が見えた一戦となりました。
次戦はターマック(舗装)の7月26日~28日「モントレー2013 in 群馬」。
ベストカーwithモンスターラリーチームの飛躍にご期待ください。