スーパースイフト
Phase5Running Test
ロールアウト&シェイクダウン
どんなに優れたマシンも、ヒトの目に触れ、ヒトが操作してこそ初めて価値を生む。「東京オートサロン2013」で行うワールドプレミアに向け、最終段階に差し掛かったスーパースイフトを完成に導くのは、大胆かつ繊細なマシンのデザインフィニッシュ、そしてドライバーの存在だ。
モンスタースポーツには田嶋伸博のOKが出ない限り、製品を世に送り出すことができないという不文律がある。1台限りのスペシャルマシンとて例外ではない。
設計スタートからわずか4カ月。スタッフは寝る間も惜しみ、急ピッチでプロジェクトを進めてきた。風洞実験を繰り返した「本物」のデザイン。WRカーのノウハウを注ぎ込んだボディ&サスペンション。エンジンも会心のデキ。これがモンスタースポーツの実力だ。
地上に降り立ったとき、果たして田嶋はどのような評価を下すのか!?
シェイクダウン
2012年12月22日、静岡県某所。
降り続く雨はアスファルトに浅くない川を刻み、開発スタッフをやきもきさせる。
一方でドライバー:モンスター田嶋は落ち着いたもの。マシンの最終チェックを見守りながら、「その」瞬間のために駆け付けた社員、課外授業のとして特別に招待された東京大学の学生たちやベストカー誌の取材陣と談笑している。
いざシェイクダウン! 果たしてそのとき、雲は切れ、太陽が顔を覗かせた。スーパースイフトが吹き上げる豪快な水しぶきに虹が掛かった。もはやプロジェクトの成功は約束されたと言っていいだろう。
車両スペック
エンジン/排気量 | M16A(改)1900cc ターボ |
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最高出力 | 421ps/7850r.p.m |
最大トルク | 46.2kg-m/4920r.p.m |
駆動方式 | 4WD |
車両重量 | 1080kg |
全長×全幅×全高 | 3890×1770×1510mm |
ホイールベース | 2430mm |
モンスター田嶋のコメント
「すばらしく楽しく、無限の可能性を持ったクルマができた。 1900ccで400ps以上を絞り出す超ハイチューンエンジンとは思えないほど扱いやすい。シャシーとのバランスも良く、ウェットコンディションでのトラクションも十分。今後さらにセッティングを煮詰めていくことで、ケン・ブロックと互角以上のパフォーマンスを見せられるようになる。 次の目標は2つ。1つはこのマシンの持つ理屈抜きの楽しさで日本を元気づけること。もう1つは今回の開発で得た技術やデザインを製品にフィードバックして、誰もが「クルマの魅力」を存分に、しかも安全・安心に味わえるようにすること。ぜひ東京オートサロンで確かめてください。」