ラインナップ

メーカー	車種	型式	仕様	製品詳細
SUZUKI	アルトワークス	CN/CP21S・CR/CS22S	エキマニ メタルガスケット
	アルトワークスR	CM22V	エキマニ メタルガスケット
	カプチーノ	EA11R	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
			エキマニ メタルガスケット
		EA21R	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
	キャラ	PG6SS	エキマニ メタルガスケット
	ジムニー	JA11V/C	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
		JB23W 1～4型	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
		JB23W 5型～	排気温センサ取付ボス付
			排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
MAZDA	AZ-1	PG6SA	エキマニ メタルガスケット

メーカー	車種	型式	マフラー仕様	製品詳細
SUZUKI	キャラ	PG6SS	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット
MAZDA	AZ-1	PG6SA	排気温センサ取付ボス付 SUS遮熱プレートセット

製品特徴

■ロストワックス精密鋳造

WRCやパイクスピークといった極限環境で性能が求められるターボエンジン開発ノウハウをもとに、軽ターボ車のエキマニを研究してきました。扱いやすさとパワーを両立すべく、ブースト圧の立ち上がり、レスポンス、中低速トルク、エネルギー効率などの観点から、流路を短く抑えながらスムーズな流れと集合を実現することが性能を高める鍵であると考え、目標としました。
近年、排気マニホールドをエンジンヘッド内で集合させたり、マニホールドとタービンハウジングを一体にした量産市販エンジンが増えてきたのは、コストダウンだけが狙いではなく、効率を追求した理に適ったものといえます。

チューニングパーツとして主流であったパイプ等を用いた板金構造にて当初は検討しましたが、曲げや組み立ての物理的制約により、どうしても流路が長くなり、理想とする流路形状が実現できずにいました。SUS304パイプを用いた等長タコ足形状ならではの、美しい仕上がり、ピーク特性、エキゾーストノートなど、魅力的な部分もあるのですが、660cc直列3気筒エンジンチューニングに何を求めるのかを取捨選択した結果、前述の目標はMONSTER SPORTとして譲れませんでした。そこで、ロストワックス精密鋳造という製造手段に踏み切りました。
ロストワックス精密鋳造とは、型にロウを利用した鋳造方法のひとつで、形状の制約を受けにくい特徴があり、複雑な形状の物も高い精度で成形することが可能です。
金型をはじめ、膨大な開発コストが必要になりますが、この製造方法を利用し、理想とする流路を追求したエキゾーストマニホールドの開発が可能になりました。

■扱いやすさとパワーを両立させた性能

ロストワックス精密鋳造を採用することで、設計制約の中で可能な限り理想的な流路を追求し、優れた動力性能＆出力特性を実現しました。燃焼ガスのもつエネルギーをより高く維持したままターボチャージャーで変換させる短流路と、スムーズ排気流をもたらす三又集合部を備えます。鋳造とはいえ、ロストワックス製法は一般的な鋳型成形品よりも滑らかな面肌であるため、スムーズな流れを実現していることもポイントです。中低速を犠牲にせず高回転までバランス良く高めた特性に仕上がりました。扱いやすさと気持ちの良い伸び感がもたらすパワーフィーリングを是非体験してください。

■補強リブ構造＆肉厚最適化形状

動力性能のみならず、耐久性も重要です。高温にさらされながら、ターボチャージャー等の重量物を支え、振動に耐えねばなりません。例えば、JB23Wジムニーにおいては、ターボアウトレット(触媒)とフロントパイプも支えながら、マフラーエンドまで続く振動が伝わります。本品は、ロストワックス精密鋳造の利点を活かし、必要な箇所は厚く、そうでない箇所は薄く、部分的に肉厚を徐変させた設計を行い、重量を抑えながらも強度を確保しました。また、要所に補強リブを設けて剛性を高め、構造＆形状においても抜かりのない設計を行いました。

■鋳造一体成形による高信頼性

当鋳造品は十分な厚みを持たせた一体成形とすることで強度と剛性を確保し、ひずみによる排気漏れリスクを低減しています。
ステンレスは熱膨張による変形が大きい傾向がある素材であり、厚みにより変位の程度にも差が生じます。厚みが大きく異なる部品同士を溶接した場合、組み合わせによっては高温時にクラックが生じるリスクが生じます。本品は一体成形で肉厚をコントロールし設計しているため、冷間からハイブースト高負荷に至るまで、溶接箇所に起因するクラック等のリスクが格段に低くなります。
また、ターボチャージャーとの接続フランジ部の締結に、自動車メーカー純正の耐熱ボルトを使用できるように設計しました。市販の非耐熱ボルトでは、熱や振動の影響で緩みが生じるリスクが高くなるためです。純正耐熱ボルトの使用により、低コストで信頼性を確保できます。　

■ステンレス耐熱鋳鋼

K6A/F6Aのブーストアップやターボチューニングにあたり、動力性能の向上はもちろんですが、100PSオーバーの高負荷連続運転に応える耐熱性を確保する必要がありました。鋳造を活かした寸法形状と構造で強度と剛性確保を図りましたが、耐熱という観点を含めると、やはり使用する材質が要になります。

高負荷運転時は真っ赤になるほど熱の影響を受けるエキゾーストマニホールド。軽自動車で高速道路やサーキットを走行する際、高負荷高回転状態が多く長くなり、より熱の影響は厳しいものになります。本品は優れた耐熱性に加え、強度と耐食性を兼ね備えた「ステンレス耐熱鋳鋼」という材質を採用しました。エキゾーストマニホールドの市販品として現実的な材質の中では最高級の部類になる材質です。また、鋳鉄に比べ耐食性が高いこともポイントです。

一般的な量産市販ターボエンジンに採用される鋳鉄の耐熱性を遥かに凌ぐのはもちろん、2000ccクラス以上の高性能ターボ車で採用されている材質をも上回る耐熱性を奢りました。耐熱の条件や定義については割愛しますが、エキマニ材として代表的なSUS304ステンレスも材料としての耐熱性は相応にあります。ただし、寸法形状と強度を維持する構造部品&機能部品として考慮すべき「連続使用限界温度」において、当製品で採用した耐熱鋳鋼はSUS304を大きく上回ります。MONSTER SPORTのターボエンジンチューニングを、より高次元に導くために求めた耐熱性能がそこにあります。