公式レポートと一味違った視点から見たラリー旅行記。
ラリーレポートだけではお伝えしきれない、ラリーの現場の楽しさ、興奮、景色の美しさなどを、随行したスタッフが旅情たっぷりにお届けします。
ラリーはしばしば観光地として有名なところを拠点にロング・ドライブする競技。
実際に観戦に行った気分で、ラリー観光をお楽しみください!

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Rd.1 ラリー・ノルウェー
 
曇ってます。そして雪道。北の国だと実感できる光景です。
 
 
北欧らしい色合い!屋根!窓!煙突!雪景色が似合う素敵な家ですね。
 
 
ラリーのヘッドクォーターの隣のマンションの庭で見つけた、写実的な豚の親子の銅像。何かいわれがあるものなのだと思いますが…すみません、分かりません。
 
 

ラリー・ノルウェーのホストタウンであるハーマルは、ノルウェー最大の湖であるミョーサ湖の東岸にあります。ちなみに北端にはリレハンメル、南端から90km程南にいったところに首都のオスロがあります。ミョーサ湖はこの時期全面凍結していて、桟橋もご覧の通り…。

 
 
町はとても治安がよく、もう暗いのに子供たちがアイスホッケーをしていたりします。
 
 
ハーマルのメインストリート。
写真奥に見える建物は、この町の中心にある教会です。
この坂を下りきったところにある広場が、セレモニアルスタートの会場になりました。
 
 
トラベラーズダイアリー恒例?の警察車両。今回はこれ1枚のみです。
 
 
売店のトラックに描いてあった、スケートをしている子供。妙にリアルな表情に思わずシャッターを切っていました。
 
 
メディアセンター。何だか、学校の体育館のようなフロアですね。そこに机が並んでいて、めいめいノートパソコンを開いて作業しています。前日ということもあり、この時はとても空いていますが、ラリーが始まって夜ともなると、ここの席という席が埋まります!
 
 

スタート前日です。外が暗い…。オイル交換中のようです。整備に余念がありません。

 
 
車検に向かっているところ。車検場はスタジアムの中にあります。WRCのワークスのサービスサイトはスタジアムの中にありますが、マニュファクチャラー2やJRCのチームは外にあるので、ちょっとした移動です。グリルの前についたライトポッドが精悍なイメージです。
 
 
車検で下回りをチェック中です。
 
 
朝です。夜少し雪が降ったらしく、窓がうっすら雪でカバーされています。
 
 
大体8時ともなると明るくなってきます。サービスサイトの床もうっすら雪化粧されていました。朝は雪かきから始まります。
 
 
ホイールキャップがカバーされています。スノーラリーやマッドラリーのとき、これがないと雪や泥がナット周りに詰まってしまい、サービスの際まず雪や泥を掻き出さなくてはなりません。知恵の結晶です。
 
 
いよいよセレモニアルスタート…人が多くて車が見えません。よそから来た人・町の人、本当にたくさん集まっています。スタート台の前後の沿道には人がびっしりです。
 
 
セレモニアルスタートでの花火。湖上であがっているようです。冬の空に花火って、とても綺麗!
 
 
セレモニアルスタート終了後、スタート台を降りた側の道路にて。沿道にたくさんの人々がいて、マシンと選手に声援を送っています。
 
 
今日からいよいよラリーLEG本番。ここはサービスパークの入り口です。…ん?横断幕に“ようこそ”の文字が。ドイツ語、ノルウェー語などにまぎれてさりげなく。びっくりしました。ここでチケットが買えます。あとは、SSSの駐車場などにたいていチケットを売るスタッフがいます。事前に買っていく必要はありません。
 
 
スタッフをしている地元の中学生?くらいの子供たち。笑顔が素敵です。
 
 
上のほうの写真で車検が行われていた、WRCのワークスチームのサービスサイトの入っているスタジアムの外観です。リレハンメルオリンピックのときにスケートをやった会場で、「バイキングシップ」という名前です。
 
 
凍結した湖の上に停まっているヘリコプター。メディア関係やVIP用の小型のヘリコプターが数機待機中でした。
 
 

サービス中。手前に落ちているのは雪です。サービスパークの入り口には洗車場があって、高圧洗車で雪をあらかた落とせるようになっているのですが、それでも残っているのが落ちるのです。

 
 

主役級勢揃い!誰が誰だかわかりますか?


答え)左から J.アンダーソン選手、P-G.アンダーソン選手、モンスター田嶋、U.アーヴァ選手、K.シック選手

 
 
サービス中です。多くの観客はスタジアムの中のWRCのチームを見に行っているので、スタジアムの外には余り人がいなく、少し寂しい…。
 
 
こんな小さいころからラリーに親しむなんて英才教育ですね。ソリは着座位置が低いし雪道の上を滑って進むので少しラリーっぽいかも?そういえばさりげなくSUBARUカラーです。
 
 
3日目。サービスを終えて出てゆくところを撮ってみました。
 
 
最終日である3日目は、もう最後のサービスが済むとお片づけモードになり、テントもたたんでしまいます。そして荷物をテキパキとトラックに収納します。
 
 
ここはスタジアムの中。お昼のサービスのときは特ににぎわっています。写真に写っているのは公式グッズの売店。ついつい記念に欲しくなります。ここでしか入手できない、各ラウンドオリジナルのグッズもあったりするので、気に入ったデザインのものがあればぜひお土産に!
 
 
ノルウェー王国はEUへの加盟を1997年議会で否決しており、2007年現在EU非加盟国です。そのため通貨も独自のものを使い続けています。写真でKrとあるのがその単位、“ノルウェークローネ”です。他のスカンジナビアの国でもクローネが使われていますが、国ごとにレートが異なります。1ノルウェークローネは約20円。写真のSPARCOのロゴ入りのナイロン製ボストンバッグはおよそ16000円です。食べ物や飲み物が高い…。
 
 
以下食事編。
これはホテルでの朝食です。セルフサービスで、シリアルなども充実していました。しっかり食べて、一日元気に過ごさないと!
 
 

お次にラリーの現場での昼食をご紹介します。JRCチームのメンバーは共通の休憩場所であるケータリングテントで食事をします。イタリアのケータリング会社なので、料理はイタリアンが基調になっています。なかなかおいしい!セルフサービスで、好きなときに好きなだけ食べられます。頻繁に補充されるので慌てることも無く、他チームの人たちと交流しながらのんびりお昼をすごすことができます。

 
 
最後はおやつのリコッタチーズのケーキです。おいしそう!これもケータリングテントにて。
 
  Travel Advice
 

個人でヨーロッパにモータースポーツの観戦に行くなんて、何だか難しそう…
そう思っている方って多いのではないでしょうか?でも、気の合う友人同士で行って、自分たちの好きなように動く旅は面白いものです。
ぜひその楽しさを体験して欲しいと思うので、少しだけヒントを書きたいと思います。

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準備編ヒント

その1:インターネットで地図を手に入れよう

まず、空港からラリー会場に行く道中の地図をインターネットで探してみましょう。グルメガイドとタイヤで有名なミシュラン社が提供する道路地図サイトVIAMICHELINなどはヨーロッパの住所表記で検索ができて使い易いです。1:150000くらいの広域地図と、要所要所の1:30000くらいの地図と、目的地周辺の詳細な1:10000地図をそろえていけば怖いことはありません!
次に、観戦関連の地図です。各ラリーの公式サイトに行くと、ラリー全体を網羅する地図が無料でダウンロードできます。SSの観戦可能エリアや駐車場など事務的なことも明記されているので、ラリー観戦の必携品です。
なお、飛行機に乗る際、地図は絶対手荷物に入れておきましょう。預ける荷物のほうに入れてしまうと、万一のロストバゲッジの際に泣きを見ます。

その2:アイテナリーをプリントアウトして持っていこう

各ラリーの公式サイトに行くと、ラリーのガイドブック的なものがPDFなどで置いてあります。それをぜひプリントアウトして、これも手荷物に入れてください。上で触れている地図(ラリー関係の)も含まれていますし、ラリーのタイムスケジュールも記されているし、チケットの販売場所や料金体系も載っているし、各種問い合わせ先一覧も掲載されており…つまり、とても便利です。また、そのラリーの歴史なども記してある場合が多く、読み物としても楽しめます。

その3:カードを有効に使おう

現金はあまり持っていく必要はありません。また、日本円を持っていって換金するのも、額が大きくなればなるほど税金を取られて不経済です。一番経済的なのはカード!
現金を持ち歩くのは物騒なことも多いです。現金が必要なときは街中のキャッシュディスペンサーで必要なだけ下ろせば大丈夫。日曜祝日でもキャッシュディペンサーならお金を下ろせるので便利です!少し大きい町ならたいてい市街中心部にあります。ただしあまりに小さい村・町では無いかもしれないので気をつけてください。

その4:アウトドア向けの服装で

一言で言うなら、アウトドアで動き回るのに適した服装がおススメです。そして行く場所の気温や気候にあわせます。同じ地域でも、夜と昼で気温がだいぶ違ったり、雨や雪で気温以上に冷えたりすることもあるので、色々考えて服や装備を用意しましょう。今年は異常気象であまり寒くなく、日中はフリース一枚でしのげるほどでしたが、例年は-13度とかなり冷えるようで、暖かいジャケットも用意したほうが安全ですね。
女性はスカートはやめたほうが良いです。路肩の岩に気軽に腰掛けられるような、ジーンズやカーゴパンツなどだと気楽です。上は、Tシャツやカットソー数枚と、その上から重ね着できる上着数着があれば万全だと思います。靴は絶対歩きやすい運動靴を。あまりにも底の薄いスニーカーなどだと、だんだん疲れてきます。また、このノルウェーのようなスノーラリーなら長靴がおススメです。
あとは、日中の日差し対策で日焼け止め、庇の付いた帽子、サングラスなどがあると望ましいでしょう。

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長くなってしまいましたが準備編ヒントは以上です。今度、実践編のヒントを書きますのでお楽しみに
ヨーロッパにラリー観戦に行くには最低1週間は休暇がないと辛いので、勤めていると難しいかもしれませんが、ハネムーンなど長期休暇が取れるときや大学生の間など、ぜひチャンスをつかまえて、1度、海外ラリー観戦に行ってみてください。日本では味わえない独特のムードは、貴方を一層ラリーファンにしてしまうと思います。
観戦の際は、スズキのサービスサイトに気軽に遊びに来てください。そして、選手と一緒に写真を撮ったりサインをもらったり、目一杯楽しんでください!!


 
           




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