DRIVER

田嶋 伸博 （たじま のぶひろ）
1950年6月28日生

その豪快な走りで『モンスター』と異名をとり、日本はもとよりアジアを代表するドライバーとして、アメリカ、ヨーロッパでもその名を知られる。

国内では、全日本ダートトライアル選手権において、7年連続を含み9回ものチャンピオン獲得を成し遂げ、海外では、1988年から継続してアメリカ・パイクスピークヒルクライムに参戦し、1995年には日本人初の総合優勝という快挙を達成。そして、2007年には、同大会において13年間破られることのなかったコースレコードを破りワールドレコードを樹立する偉業を成し遂げた。また、ニュージーランド・レースクイーンズタウンヒルクライムでは8回もの総合優勝を獲得し、「キング オブ ザ マウンテン」の称号を得ている。また、海外ラリーへも精力的に参戦し、APRCアジアーパシフィックラリー選手権では1995年-1998年の4年連続を含む5回もの二輪駆動部門チャンピオンを獲得するなど、輝かしい成績を修めている。
また、後進育成にも積極的に取り組み、スズキフォーラムの講師を務め好評を得ているほか、JAF全日本ダートトライアル選手権／JAF関東ダートトライアル選手権の主催を行いモータースポーツの発展とドライビングテクニックの向上に尽力。尚、自身の著書に「ダート攻略テクニック」があり、ダートドライバーのバイブルとなっている。

1983年12月に、それまでのモータースポーツ活動の経験・実績を生かし、より多くのモータースポーツ愛好家の手助けができればとの願いから、モンスターインターナショナル株式会社を設立。その後、後進育成に対する積極的な取り組み方やモータースポーツでの多くの実績により、1986年5月に鈴木自動車工業株式会社（現・スズキ株式会社）と提携を結び、同社の四輪モータースポーツを担当する株式会社スズキスポーツを設立。競技車両の研究・開発・製造およびチームの運営の指揮を執る。
2002年には、JWRCジュニア世界ラリー選手権プロジェクトの監督に就任し世界進出への足掛かりを築いた。そして2007年には、WRC世界ラリー選手権プロジェクトを推進するためチーム監督に就任した。

TEAM

チームモンスタースポーツ with BC

「モンスタースポーツ」と自動車雑誌「ベストカー」のコラボレーションによるチーム。ドライバーでもある田嶋 伸博を中心に、エンジニア・メカニックは、モンスタースポーツおよびモンスタースポーツ オーストラリアのスタッフにより構成される。

RACE CAR

今年、モンスター田嶋が新たに投入するマシンは「モンスタースポーツ SX4 ヒルクライムスペシャル」。自ら持つ世界記録を破るために、歴代パイクスピーク用マシンの設計思想を受け継ぎ、より革新的な技術が盛り込まれたマシンだ。

日本で行われたテストの結果、このニューマシンがパイクスピークの頂点に立つに相応しいポテンシャルを持つことを確信。モンスター田嶋も次のようにコメントしている。「今年のマシン、モンスタースポーツ SX4 ヒルクライムスペシャルは非常に素晴らしいマシンです。テストを通じて、私がこれまでパイクスピークでドライブしたマシンと比べても明らかな速さを発揮しました。過去最高のマシンです。コース状況さえ良ければ、必ず新記録を樹立できると確信しました!」