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1. プラグの寿命を教えてください。

プラグの寿命は電極の材質やエンジン回転数(点火回数)によって変化します。一般に、軽自動車は 7,000〜10,000km、1000cc以上は 15,000〜20,000kmとされています。 但し、これらは目安なので、オイル交換の時期に合わせて、取り外して点検してください。消耗が感じられたら短時間でも交換すべきです。電極の角が丸みを帯びているものは消耗しています。 また、電極に燃えカスがたまってしまったものも交換が必要です。 交換時期を過ぎて使うと、火花が飛びずらくなることが原因でエンジンが不調になったり、エンジン本体にダメージを与えることがあります。




2. プラグ番数(熱価)の選び方を教えてください。

プラグは燃焼ガスを受けますので受けた熱を逃がす必要がありますが、この熱を逃がす度合を番数で表示しています。 番数が小さいものは熱の逃げが小さく、焼け型といわれ低速エンジン用です。番数が大きいものは熱が逃げやすい冷え型で、高速エンジンに使われます。



標準車には5〜7番のプラグが使用されますが、スポーツ走行に用いる場合、8〜9の冷え型を使うのが一般的です。 但し、冷え型のプラグは短距離、短時間を繰り返し使うような時に焼けづらく、くすぶりやすいので、プラグを点検してくすぶりがひどい時は番数を下げてください。
また、スポーツコンピューターやターボキットを装着している場合は、番数を下げた状態で全開走行すると、熱が逃がしきれなくてプラグが溶けることがあります。




3. プラグのくすぶりという言葉を聞きますが、何のことですか?

プラグ発火部に付着したカーボンにより電気が逃げることです。悪化すると点火に失敗して始動不良や出力不足を起こします。
熱価の高すぎるプラグを付けた時や短距離、短時間しか使わない時に発生しやすいので、プラグの番数を下げたりクルマの使い方を変えることで改善できます。




4. プラグの交換は自分でできますか?

専用の工具で緩めて締めなおすだけですが、プラグや周辺部品の破損事故も多いので下記事項に気をつけてください。

■工具の選定
適切な工具で無いとレンチの傾きや滑りが発生してプラグが割れることがあります。滑りにくい6角タイプのレンチを使用してください。

■周辺部品の取り外しと取り付け
特にターボ車の場合、インタークーラーを取り外さないとプラグが交換できない車両が多いです。 インタークーラーを外す際は、部品の組み合わせを記録しておくことと、外したインタークーラーやエンジンホースの中にゴミや部品を入れないことに注意して下さい。インテークパイプの中に異物が入ると、ターボやエンジンを破損します。

■ねじの確認
外したプラグのネジのサイズと長さを、装着するものと比べてください。 また、最初からレンチを使用せずに、手で取り付けてください。

■締め付け力
締め付けが強すぎるとプラグを破損することがあります。 また、弱いとエンジン不調になったり、熱が逃げずに焼けすぎることがあります。プラグの箱に表示された規定の締め付け力で締めてください。




5. スズキスポーツのGTiスパークと、NGKのイリマックはどちらが良いですか?

スズキスポーツのGTiスパークは、F6A、K6Aエンジン独特の要求事項をクリアするため、NGKイリマックの高級材料を使いながら、絶縁体形状の変更など細部をさらにチューニングしたモデルです。 高回転仕様のエンジンや制御系でも、くすぶりやミスファイヤの発生を防ぐ性能を確保しました。
尚、世界の市場にスズキスポーツから直送することで流通コストを削減し、販売価格を約20%低減しました。