スイフトスポーツ
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scean
スズキJWRC黄金時代、そして新型スイフトスポーツへの粟津原の想い
【JWRC(ジュニア世界ラリー選手権) 2004年- イグニススーパー1600】
-そして「JWRC」のベースマシンが途中で代わりました。今まで3ドアだったのが5ドアになって、目つきが変わりましたよね?見た目的にそんなに変わってないのかなって気がするのですが、中身はどうなんですか?

「そうですね。イグニスになりました。「HT81S」の時のウイークポイント、全てここで改良して、投入した車です。耐久性、性能がアップして全く別の車と言えるほど仕上がっていましたね。カーブレイクラリーと言われる、アクロポリスラリー(ギリシャで開催される、過酷なグラベルが続くラリー)でも好成績を収めることができました。」
JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

【日本国内で開発されたスズキJWRCマシン】
-こういった開発って、どこで行われたんですか?

「基本的に(現在モンスター静岡磐田のある)竜洋ファクトリーで全て行っていました。ここで車体を造って、スズキさんのテストコースで走らせて、壊して確認して、完成した物をヨーロッパに送るというスタンスでやっていました。」
日本国内で開発されたスズキJWRCマシン

日本国内で開発されたスズキJWRCマシン
【JWRC(ジュニア世界ラリー選手権) 2005年- スイフトスーパー1600(ZC系)】
-そして乗っている方が今でもたくさんいる、[ZC31S]ベースになりました。この違いは、見た目にも大きいですが、何が変わったのですか?

「リヤサスペンションの形式が全く変わりましたので(I.T.L→トーションビーム)、レギュレーション上、独立に近い状態まで行きました。車の重心の高さも非常に低くなったので、コーナリング速度のアップであったり、 ターマックでの性能が上がりました。」

-これまではグラベルでは結構圧倒的な強さだったのですが、 ターマックはそんなに勝てませんでしたよね?こちらでターマックでも行けるようになった。

「ターマックでも両方行ける(=勝てる)ようになりましたね。」

-そして、このスーパー1600が[ZC31S]ベースの時代、粟津原豊さんはラリージャパンにドライバーとして参戦しました。そして結果は堂々の二輪駆動の中での断トツのトップ!四輪駆動のWRカーにも割って入る活躍でした。

「まず乗りやすくて、最初からラリー車として作られた車ででラリーコースを走るわけなので、(市販車ベースの改造車とは)全く別の世界といいますか、非常に楽しみましたね。」
JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)
【JWRC(ジュニア世界ラリー選手権) のノウハウが活きるモンスターの製品】
-そしてこの[ZC31S]型は、ラリーだけでなくジムカーナでも、ダートトライアルでもサーキットレースでも、あらゆる部分で活躍して、そのどこにもモンスターの技術が入っていましたよね?

「商品開発から製造、デリバリーまでこちらの方でやっていますので、一貫して自社の開発で完成されていると思います。」

-やはり世界で戦った、その経験が、皆さんが普通に道で乗る車の技術にも反映されたという?

「その通りですね。」
JWRC(ジュニア世界ラリー選手権) のノウハウが活きるモンスターの製品

JWRC(ジュニア世界ラリー選手権) のノウハウが活きるモンスターの製品
【スイフトスポーツ[ZC32S]の登場】
そしてこの[ZC31S]型の時代で「JWRC」っていうシリーズ自体が無くなってしまったので、このチャレンジは一旦終了します。そして車のベースは[ZC32S]型に移ってきますが、この車もモンスタースポーツの製品は大人気でした。

「車両の基本構成は近いですが、実際に乗って走らせてみると[ZC31S]の頃にチューニングした内容が、全て[ZC32S]に盛り込まれているという、そんな印象ですね。見た目は似ているのですが、全く違う車。それくらい変わっていました。ただ[ZC32S]の開発に関しては、ちょっと時間がかかりましたね。」

-やっぱり元が良く出来ていて、それ以上の物を作ろうとすると大変

「何かをしちゃうと性能ダウンしてしまう様な事もありましたので、求められる性能を出せる所に持って行くまでが、ちょっと時間かかりました。」
スイフトスポーツ[ZC32S]の登場

スイフトスポーツ[ZC32S]の登場
【ついに登場した新型スイフトスポーツ[ZC33S]】
-そしていよいよ新型スイフトスポーツ[ZC33S]が登場しました。

「これは本当に待っていましたね。エンジンパワーがかなりあるのと、車が軽い。さらに拡幅されたボディでコーナリング性能が上がりました。」

そして、これをまたモンスターはチューニングするんですよね?

「早速始めていますので、乞うご期待!」

-もともと良く出来た車をさらに手を入れる。そしてさらに良い車にして行く。今回も競技用もストリート用も両方用意されると聞いています。

「競技用としては、全日本ラリー、全日本ダートトライアル、全日本ジムカーナにリーズナブルにお客様がすぐ出れる所までセットアップして発売します。」

-ストリート用はどのへんを狙っていますか?

「ストリート用では一般の街乗りから、ミニサーキットを含めて、走って楽しい仕様を目指して、大分開発も進んでいます。」
「それとこの車、非常に良く出来ていて、値段もリーズナブルです。当然もっと高い車も世の中にはありますが、モータースポーツをはじめ、ストリート、サーキットで走らせる上では、やはり価格が重要になって来ます。走らせる上ではタイヤ他、消耗部品もありますので、車だけ買えても走る分まで(予算が)まわらないということにもなりますが、そういった所まで含めて、トータルで見て楽しめる、現在唯一の車だと思います。」

-これからモンスターから、この[ZC33S]用のパーツ、あるいはコンプリートカーという形で、どんどん、しかもリーズナブルな価格で出て来るという事ですので、そしてその全てに粟津原さんのこれまでの技術と経験が生かされるという事ですよね。 期待しています。
ついに登場した新型スイフトスポーツ[ZC33S]

ついに登場した新型スイフトスポーツ[ZC33S]

ついに登場した新型スイフトスポーツ[ZC33S]

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次回はエンジン編。渡辺洋幸 チーフエンジニアが登場します!

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