スーパー86

Phase2マシンコンセプト

2012年10月、第5回 MEGA WEBフェスタ。
モンスター田嶋とモリゾウ選手 (豊田章男氏) は「もっとクルマ好きを増やしたい、もっと走る楽しさを伝えたい」という思いにおいて意気投合。11月の"全日本ラリー選手権 新城ラリー2012"では、モンスターがパイクスマシンを駆って4万人の大観衆を興奮の渦に巻き込み、モリゾウ選手は自らTOYOTA 86のステアリングを握ってラリーに参戦、メッセージを体現した。これを受け、大村愛知県知事がモータースポーツへの全面支援を表明したのは記憶に新しい。

モンスタースポーツもTOYOTA 86を全日本ラリー選手権に投入(Dr. 粟津原 豊)。
実戦で得たノウハウをコンプリートカーやオリジナルパーツにフィードバックさせ、好評を得ている。次なる展開は、モンスター伝統のスピリット「なりふり構わず"勝ち"に行く」~「ツインエンジン」シリーズに代表される~スペシャルマシンの投入。クルマ好きを増やす、走る楽しさを伝えるための、ハチロクを超えたハチロク。それが「2013 モンスタースポーツ スーパー 86」だ。

基本構成は国内ダートトライアル競技「スピードD車両」に適合する、「改造範囲が広い、自動車登録番号標(車両番号標)を有さない車両」である。 パイクスピークマシンで実績のあるスチール製スペースフレームに、670ps/82.5kg-mを発揮するV6ツインターボエンジンを搭載。6速シーケンシャルトランスミッションを介して4輪を駆動。カウルはカーボン。TOYOTA 86のディテールを再現するとともに空力面からもアプローチ。ダブルフラップの大型ウイングやディフューザーにより強大なダウンフォースを生み出し、低ミュー路面でのトラクション確保に貢献する。モンタジの新たなる挑戦にふさわしい、新たなる「モンスター」の誕生である。

「Super 86」のワールドプレミアは2013年4月7日(日)、筑波サーキットの「ハイパーミーティング2013」が予定されている。有名チューナーが手がけた86/BRZが集結する場において、そのずば抜けた"Super"ぶりに注目してほしい。そして競技へのエントリーは「全日本ダートトライアル選手権 第2戦」に決定。会場となる福岡県・モビリティおおむたは、4月20日(土)~21日(日)のイベントを以て26年余の歴史に幕を下ろす。この1戦のみに全力を注入し、若きモンタジを育てた国内ダートトライアル界に大輪の花火を打ち上げる。 すべては「クルマ好き」を増やし、「走る楽しさ」を伝えるため。 モンスターは揺るがない。

【車両名】2013 モンスタースポーツ スーパー86

FRAME 構造形式 スチール スペースフレーム
ENGINE モデル Monster Original V6 ツインターボ
形式 水冷 V型6気筒 4バルブDOHC ツインターボ ドライサンプ
排気量
(ボア×ストローク)
2977cc (90.0×78.0mm)
最高出力 *Net 670ps/7800rpm
最大トルク *Net 82.5kg-m/5000rpm
POWERTRAIN トランスミッション 6速 シーケンシャル
デファレンシャル フロント/リヤ:油圧制御
センター:機械式マルチプレート
SUSPENSION 懸架装置 フロント/リヤ:ダブルウイッシュボーン
TIRE & WHEEL タイヤ NA
ホイール NA
BODY 材質 カーボン/ケブラー コンポジット
エアロダイナミクス リヤ:2枚ウイング+ディフューザー
DIMENSION 全長×全幅×全高 4650 x 1920 x 1480 mm
ホイールベース 2820mm
WEIGHT 車両重量 1080kg(ドライバー、燃料含まず)

[ベストカー掲載  2013/3/26発売4.26号]

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