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さらなる限界への挑戦!
モンスター田嶋&スズキスポーツ エスクードが
レース・トゥ・ザ・スカイ 4連覇と8分の壁に挑む!

スズキスポーツ代表という顔を持ちながら、レース・トゥ・ザ・スカイを6回制している"キング・オブ・マウンテン" モンスター田嶋。今年、7度目の優勝に向けて、スズキスポーツ エスクードと共に4月16日クイーンズタウンのスタートラインに立ちます。

マシンは、昨年のチャンピオンマシンであるスズキ エスクード ヒルクライムスペシャル。生産車の6倍もの出力である1,000psを発揮するエンジンをスペースフレームに搭載し、空力特性に優れたカーボンファイバー製ボディカウルで覆ったヒルクライム専用車です。マシンは完成の域に達しているだけにモディファイは行わず、全面的なオーバーホールによって100%のポテンシャルを発揮できるように最善の努力を払って仕上げられました。

今大会の最大のライバルは、WRC(世界ラリー選手権)で長年に渡り活躍したスウェーデンのケネス・エリクソン選手(インプレッサ WRC)。そして、昨年3位に入賞した、地元のアンドリュー・ホークスウッド選手(ランサー EVO9)もマシンを最新型にスイッチし虎視眈々と上位を狙っています。しかし、ディフェンディングチャンピオン モンスター田嶋も「今年も勝つ自信があります。もし天気に恵まれ、路面状況が良ければ8分を切れると思います。過去3年間、マシン、チーム、そして僕自身完璧でした。でも今年はさらに躍進します!」と自信に溢れたコメントを残しニュージーランドへ旅立ちました。

マシンが日本のスズキスポーツファクトリーよりニュージーランドに到着次第、最終テストを慣行し、4月14日より練習・予選が開始されます。そして、決勝は4月16日。モンスター田嶋とライバル達の熱い闘いにご期待ください。


 4/16(Sun) Today's Report

 


皆様の応援のおかげで今年も優勝することが出来ました。
本当に有難うございました。

1年ぶりのドライブにハラハラ! ドキドキ!でしたが、優勝できて本当に嬉しく思います。
しかも私が2003年に出したコースレコードを9秒も短縮しての優勝に、ダブルで嬉しいです。
まだまだ早く走れそうなので・・・日本人初のWRCチャンピオンも夢ではないかも・・・?
なーんて楽しい夢を見ながらチーム全員で喜びを分かち合いました。



決勝日の天候は残念ながら曇り。時折小雨がぱらつくが大した量ではなく問題無かったのですが、
気温がとても低く、スタート地点は朝方5度でとても寒い一日でした。
また、メカニックは前日のトラブルを克服するために、朝までかかってメンテナンスを慣行。ミッションの組み替え、センターデフの組み替え、リアデフ・ドライブシャフト全部交換、サスペンションのチェック・・・等々、彼らの仕事振りは大変素晴らしいものでした。

【予選】
組み替えたギアの感触を確かめるのと、タイヤのグルービングの確認、タイヤ内圧の確認、さらに今回フロントデフが壊れるとスペアのデフが無いので、慎重にマシーンをいたわりつつ、ベストセッテイングを見つけるために神経を集中して走りました。(ヘアピンではフロントデフに負担をかけないようにいたわって・・・)
結果は、ケネス エリクソンに1秒遅れの2位(まずまずの結果で私自身はとても満足だった)ケネス スバル陣営はこれで気を良くして・・・

【シュートアウト】
レースの決勝スタート順を決めるために、毎年スタート場所の1.5kmをつかって(ダートラ場のような場所)タイムトライアルを行うファンサービスが行われています。ここには名物の大ジャンプがあり、例年ロッドミレン選手が高さで2m以上も空中を舞う大ジャンプを披露して大変に盛り上がります。当然のごとく、私はここで大ジャンプをして車を壊したら元も甲も無いので慎重にドライブすることにする。
予想通り、ケネス エリクソン選手はWRCカーの本領発揮で、ラリー・フィンランド並みのジャンプをして観客の期待に応えて最高に盛り上げた。

私はこの間に、本番用のタイヤを選定してグルービングを行う(僅か30分で4本掘るのは神業!)私のモータースポーツ37年間の全ての経験から、これからの路面状況を予想して最高の走りが出来るように最善のグルービングを施した。
そして、このタイヤの最終確認もかねて出走。タイムやジャンプなどは全く気にせずに、本番だけに照準を当てて、神経をマシーンとタイヤの性能確認に集中して走った。その結果は、全開走行したケネスエリクソン選手のWRCカーに1秒差の2位(この結果は大満足)。タイヤの性能もマシーンのセッテイングも確認できて、とても満足でした。

【決勝レース】
私のスタート時間は午後4時過ぎです。シュートアウトの結果で、私のスタート順はケネス エリクソン選手の一つ前のラスト前。スタートから全力走行でアタックを開始、これまでと打って変わった私の熱い激走に、ギャラリーも、走りを見ていたケネス エリクソン選手陣営もビックリ!そこでケネス エリクソン選手陣営はエンジン出力をアップする判断をしてターボのブースト圧を更にアップ(レース後のスバルメカニック談)。
私は快調に走ってフイニッシュ、8分01秒1730という新記録を樹立した。一方、ケネス エリクソン選手は、私の3分後にスタート、気合が入り過ぎたのか3km地点でエンジンブロー!その場でリタイアしてしまい、私の7回目の優勝が決まりました!

今回の勝因は、エンジニア・メカニック・タイヤの全てがうまく力を出せたこと、そして私の37年間の経験も活かせたことが大きな要因だと思う。

これからは、私自身のためはもちろんのこと、我がチームのために私の経験とチームワークを更に活かして、多くの人達に満足してもらえるように頑張っていきたいと思います。  

最後に、日本をはじめ欧州やアジアなど世界中からたくさんの応援をいただきました。皆様の応援があるかぎり走り続けます。有難うございました。

 ニュージーランド・クイーンズタウンより
 田嶋伸博

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 4/15(Sat) Today's Report

 


本日、プラクテイスとクオリファイの一回目が行われました。これまでとうって変わって寒い一日で、時折小雨がぱらつく天気でした。
私は、午前中のプラクティスにD社のブロックパターンのタイヤで挑戦しました。しかし、7km地点まではトップタイムで駆け上がったのですが、パンク! そしてリタイア!!

午後からの1回目のクオリファイには、タイヤテストを兼ねての挑戦です。F社のスペシャルタイヤにグルービングを施して臨みましたが、残念ながらドアンダーステアでギャラリーサービスに専念することに・・・ 結果 も、何と計測不良?! ちなみに、データロガーでは8分20秒くらいでした。

また、ギヤボックスにもトラブルがあり、走行後ギアボックスを点検。これからギアボックスを組み直してセンターデフのイニシャルを限界までアップ。さらに、万全を期して、リアデフとドライブシャフトを新品にして明日のレースに挑みます。

明日は何としてもコースレコードを樹立したいと思いますので、応援よろしくお願い致します。

 ニュージーランド・クイーンズタウンより
 田嶋伸博


 

 4/13(Thu) Today's Report

 


今日も快晴の天気に恵まれて素晴らしい1日でした。もちろん、山頂の我々はマイナス3度と冷え冷えですが!
タイヤセッテイングにデファレンシャルセッテイングと大忙しでした。またタイヤが良くなったのでリアのエアロダイナミクスが不足気味で、リアウイングを20cm上げることにしました。

さて、今年は2年毎のイースターに開催される軍用機のビッグショー『WANAKA AIR SHOW』の開催年で盛大に開催されています。『Race to The Sky』と『WANAKA AIR SHOW』の開催が重なった今年のイースターは、大フイーバーでホテルは全室満室! キャンピングカーパークもフル!!ギャラリーはテントを張って所狭しと盛り上がっています。

私もWANAKA空港にあるサイモンさん(私のヘリの教官)の会社に挨拶に行ったところ、大変な人だかりでビックリ仰天でした。WANAKA空港では、NZ空軍のヘリコプターパイロットが曲芸飛行を披露していました。通常では考えられないような飛行に大変驚きましたが、さらに驚いたのはそのパイロット達が私を知っていて、『モンスターだ!レース頑張って!』と応援してくれたことです。

そしてヘリまで招待してくれて、乗るか?と誘ってくれて大満足!よほどYESと言いかけましたが、私には大事なレースが待っているので、記念写真を撮るだけで、後ろ髪を引かれる思いで空港を後にしました。残念! 次回は必ず飛ぶぞ!!
それにしても彼らのテクニックの素晴らしさは・・・まるで私のヒルクライムの走りのようでした。

明日は車検です。

 ニュージーランド・クイーンズタウンより
 田嶋伸博



 4/12(Wed) Today's Report

 


テスト一日目を終了しました。南半球のニュージーランドは、これから冬に向かう季節ですから非常に寒く、外気温は午前中5度から午後15度前後といったコンディションです。

とても浮き砂利が多くて滑りやすい路面でしたが、ニュータイヤにグルービングを施すことで無事にテストをすることが出来ました。何種類かのグルービングもテストでき、良いデータを得ることができました。路面温度の違いでコンパウンドはやはり3種類は必要です。
路面の下地が出てくると、とても良いグリップが得られました。明日から耐久も含めて本格的にテストを開始します。

 ニュージーランド・クイーンズタウンより
 田嶋伸博


 




 スケジュール
 4/12(Wed) REPORT>>
 □テスト走行
 4/13(Thu) REPORT>>
 □テスト走行
 4/14(Fri)
 □車検
 □レッキ(試走)
 □ウエルカムパーティー
 4/15(Sat) REPORT>>
 □9:45am 練習走行
 □1:00pm 予選1回目
 4/16(Sun) REPORT>>
 □8:30am 予選2回目
 □1:00pm シュートアウト※
 □2:00pm決勝スタート
 □4:30pm暫定表彰式
 □8:00pm正式表彰式
●日本との時差:日本時間+3時間

※シュートアウトとは
予選の上位10台によって決勝のスタート順を決めるタイムトライアル。観客が多いスタート地点付近で行われる。
レース トゥ ザ スカイでは、スタート順の善し悪しが決勝の行方を占う要素であるため非常に重要であり、盛り上がるアタックだ。

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