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ターボを大きくすれば、パワーアップできますか?

パワーの源になるエンジントルクは、より多くの空気を吸い、それに応じた量の燃料と混合され燃焼すれば大きくなりますが、単純に大きなターボ = 多くの空気を吸い込む = パワーが大きい、ではありません。 ターボを機能(回転)させるのは、エンジンが排出する燃焼ガスエネルギーなので、エンジンの排気量と回転数で使用できるターボのサイズが決まってきます。 660ccには 660ccサイズのターボがあり、これを超えた大きなターボにすると、より高い回転数で使用しなければならなかったり、低速の時にターボを回せなかったりして運転性が著しく悪化します。

また、同じ排気量のエンジンでも、吸排気形状やシリンダーヘッドの種類によって、大きいターボが回せるエンジンと、全く機能させることができないエンジンがありますので、モンスタースポーツではサイズで 2種類を使い分け、車種別に設定しています。




ターボキットを付ける時に、一緒に必要な整備はありますか?

最も重要なのはオイルとオイル潤滑系統の整備です。もし装着していたターボが壊れたついでにターボキットに交換するのであれば、再度故障する可能性が大きいので注意してください。

1分間に 15万回転に達するターボシャフトを支持するのは、オイルとオイルの圧力であり、これらに不具合があると新品のターボでも一瞬にして故障します。 ターボ故障の多くはオイルの劣化や、オイル通路の詰まり(オイル量の低下)、油圧の低下ですので、オイルラインを厳重に点検整備することをお勧めします。

尚、オイル配管を清掃したり、交換した際は、必ず内部をオイルで満たしてから組み付けてください。エンジンを始動した瞬間にオイルが回らないとターボシャフトが焼きつきます。




ターボの寿命はどれくらいですか?

ターボは機械なので、他の工業製品と同じように使用回数や、シャフトの回転数、使用時の負荷などによって寿命は変わってきます。レース用のターボは 1レース 500kmを定期交換とするものもあります。反対に長距離トラックのターボでは、定期点検整備により30万km以上交換しない場合もあります。

ターボキット用のターボも、指定された負荷(過給圧)で適切な燃焼ガスが通過するのであれば、5年でも5万kmでも使用できますが、多くの場合はターボに無理をさせたりオイル交換が遅れたり、不適切な添加剤が注入されたりして故障してしまいます。




ターボでは無い NA車にターボを付けたいのですが、可能ですか?

NA車にはターボを取り付けることはできません。 ターボエンジンはNAエンジンがベースになっていますが、ターボは発生熱量と出力が大きいので様々な部品に特殊なチューニングが施されています。 ピストンやカム、圧縮比やガスケット、そしてオイル潤滑系統や冷却水の流れ、さらにコンピューター、インジェクターなどの制御系。基本寸法以外は全く別のエンジンといえます。このような本格的なチューニング無しで、NAエンジンにターボを取り付けるとエンジン本体が破損します。




ターボキットを取り付けても車検に通せますか?

オイル漏れなどが無ければ、ターボを取り付けること自体は問題になりませんが、ターボを取り付けたことによって排気ガスが濃くなって、排気ガスの濃度検査で規定値から外れる場合は車検に通りません。

ターボキットはアイドリングの一酸化炭素濃度は基準値以下になるように設定してありますが、標準車よりも数値が大きいため、点火の状態やエアクリーナーの詰まりなどによっては基準値を上回ることがあります。 事前に点検してから検査を受けることをお勧めします。

また、出力が大きくなることによってブレーキや車軸、クラッチ、ドライブシャフトなどに大きな力が加わります。検査前には標準車よりも厳密な点検整備が必要です。