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追加メーターは必要ですか?

標準車にもスピードメーターや、エンジン回転計(タコメーター)、水温計など、 走行に必要なものは設置されています。また、メーターが無くても、油圧警告灯など警告灯が装着されているものがあります。 一般道で通常の使用であれば、これらのメーターや警告灯で十分だと思いますが、 ターボに関わる改造をしたり、連続高速運転を実施するときなどは、 エンジンの運転状態をさらに詳しく知るために、追加メーターがあると安心です。

例えばサーキット走行用としてターボを交換した車両では、設定した過給圧を超えていないか?また、エンジンパワーの増大に伴い、エンジン冷却水や、 オイルの温度が異常に上昇しないか?などを監視する必要があります。




追加メーターの種類を教えてください。

追加メーターはエンジンの運転状態を正確に把握するために必要になります。 種類としては冷却水やエンジンオイルの温度、エンジンの油圧を見るためのもの。 そしてターボ車用としてブースト計や排気温度計などがあります。

-ブースト計

ターボ車の過給圧を 0.1Kg/cm 単位で計測します。(1kg/cm2=98kPa)

過給圧の最大値や上がり方などを見ることができます。
(モンスタースポーツではφ60の電子式ブースト計を設定しております)

-水温計

エンジン冷却水の水温を 5〜10℃単位で計測します。

暖機状態やエンジンの負荷を把握できます。

取り付けにはラジエター入口のゴムホースを切断し、同じ太さのアダプタージョイント を取り付けて、センサーを取り付けます。
(モンスタースポーツではφ52の電子式水温計を設定しております)

-油温計

エンジンオイルの温度を 5〜10℃単位で計測します。

暖機状態やエンジンの負荷を把握できます。

取り付けるときは、オイルフィルターの取り付け部に専用のアダプターブロックを 取り付け、センサーを取り付けます。 また、簡易的にはオイルパンのドレンボルトにセンサーを装着するタイプもあります。
(モンスタースポーツではφ52の電子式油温計を設定しております)

-油圧計

エンジン内部の軸受けなどに圧送されるオイルの圧力を測ります。

油圧はエンジン回転に応じて、約 5kg/cm2 位まで上がります。(1kg/cm2=98kPa)
高回転時の油圧低下は潤滑部の金属接触を招き、エンジンを破損させることがあるので、サーキット走行のコーナーリング中など、横Gでオイルが片寄るときに油圧計で確認できると安心です。

取り付けは、オイルフィルターの取り付け部に専用のアダプターブロックを取り付け、センサーを取り付けます。
(モンスタースポーツではφ52の電子式油圧計を設定しております)

-排気温度計

ターボ車において、排気タービンに入る前の排気ガス温度を計測します。

高負荷時は 700〜800℃以上に達します。センサーの取り付け位置によって表示温度に50℃以上の大きな差が出たり、エンジン内部の直接の温度ではないことから、数値は目安として用いられます。

取り付けは、エキゾーストマニホールドを取り外してネジ切り作業やアダプター溶接作業をしなければなりません。
(モンスタースポーツでは排気温度計の設定がありません)




メーターには機械式と電気式がありますが、何が違うのですか?

メーター(針)の作動が機械式ユニットのものが機械式です。
センサーの信号を基に、電気的にモーターで作動させるものが電気式です。

ブースト計を例に説明します。
機械式はホースをメーターまで導き、メーターに内蔵された機械式ユニットで針を作動させます。 電気式はセンサーをエンジンルームに取り付け、配線のみを室内に引き込みます。 メーターの針はセンサーからの信号を元に電気モーターで駆動されます。
機械式メーターは軽量でコンパクトですが、ホースを室内まで導かなければなりません。電気式はピークホールド機能などが使用できます。




ブースト計の取り付け方法を教えてください。

ブースト計はエンジンの過給圧と、負圧を計るため、スロットルバルブの下流(エンジン本体側)から、エンジン本体までの間、一般にはインテークコレクタータンク(サージタンク)の圧力を計ります。

取り付けは、車種によって異なります。
コレクタータンクや配管に整備用のポートが取り付いている車両は、ポートのキャップを外して、4mmのホースを取り付けます。
ポートの無い車両は、車両のホースを切断して 4mmの3方ジョイントを介して、ホースを接続します。


例)アルトワークス、ワゴンR K6A型        (HA22S,MC21) I
I

2000年以降の生産車に、4mmホースのポートやホースが取り付いていない 車両がありますが、こうした車両にブースト計を取り付ける場合は、スロットルボディーとチャコールキャニスターを接続する6mmホースを用います。 6mmホースを4mmに変換するジョイントを介して、ホースをブースト計に導きます。
モンスタースポーツのφ52ブースト計には6mmホースを4mmに変換するジョイントを付属しています。また、単品部品としての設定もありますので、別売でもお求めいただけます。

尚、各車種でのホースの取り出し口は下図のようになっております。

 

 

 ブースト計

1)・アルトワークス(C#系、HA,HB11/21S)
・セルボモード(C#系)
・ワゴンR(CT/CV21S)
・キャラ、カプチーノ

2)・ワゴンR(CT/CV51S)

3)・アルトワークス(HA12/22S:1〜2型)
・Kei(HN11/21S:1〜3型)
・ワゴンR(MC11/21S:1〜2型)


▲ 色のついた部分(ホース途中のバルブよりも、インテークマニホールド側)に装着してください。

 

4)・Kei(HN12/22S:4〜9型)
・ワゴンR(MC12/22S:3〜6型)
・MRワゴン(MF21S:1〜2型)
・ラパン(HE21S:1〜4型)

5)・ワゴンR(MH21S:1〜4型)
・MRワゴン(MF22S)

 NA GAUGE
6)スイフト/スイフトスポーツ(HT系)
7)スイフト/スイフトスポーツ(ZC,ZD系)



ホースや配線を車室内に取り入れる方法を教えてください。

車種によって様々ですが、エンジンルームと車室を仕切るパネルやフェンダーに他の配線やホースが通っていて、一緒に通せる場所を探して通します。

新規格車は運転席側フェンダー内を通るウオッシャーホースに沿わせてエンジンルームから取り出し、ドアのヒンジ付近から車室内に取り込みます。これらの作業の時に、あらかじめ設置された配線やホースに障害を与えないように注意してください。




ドライブマスターシリーズは自分でも取付できますか?

センサーの取り付けにエンジンの重要な部品の取り外し作業を伴いますので、 自動車整備工場やカー用品店にご相談いただくのが良いですが、 ブースト計であれば、下記を十分注意した上で、取り付けしてみるのも楽しいと思います。 モンスタースポーツのブースト計ならイラスト付で分かりやすく説明しています。

  • 取り外したり、切断したホースの接続を忘れない。必要に応じてペンなどで印をつける。
  • エンジンルームから、室内に取り込むときに、標準車で設置されたホースや配線に 障害を与えない
  • 夜間照明の電気配線を実施するときは、電気ショートによる事故を防止するため、 必ずバッテリーのマイナス端子を取り外して作業する。
  • メーター本体やホース、配線は確実に固定し、運転操作の妨げにならないようにする。



モンスタースポーツドライブマスターの油温計と、水温計をつけたいと思っていますが、マスターユニットも2個必要ですか?

モンスタースポーツドライブマスターはマスターユニット1台で最大7個*まで取り付け可能です。
また、NSSTD(日本精機規格)のOSとコネクターを採用しているため、同規格を採用したメーターであれば、モンスタースポーツで設定の無いタコメーターや、排気温度計などをご使用いただくことが可能です。

*ブースト計(もしくはNAゲージ)、水温計、油温計、油圧計、
燃圧計(他社品)、排気温度計(他社品)、タコメーター(他社品)