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ブレーキは交換した方がよいですか?

ブレーキは車両を制動(停止)させる部品であり、車両を構成する部品の中で最も重要な部品のひとつです。 標準品は制動力(ブレーキ力)、音(不快な音)、減り方、そして価格など、様々な評価項目をバランスさせて設定されていますが、タイヤやサスペンションをカスタマイズするとより性能の高いブレーキが必要になります。

例えば、標準車よりもコーナリングや加速スピードが高まると、その大きなエネルギーを受け止めることができる、制動力の大きなブレーキが必要になります。また、一般の道路以外に、サーキットや山岳道路を走行するときは、高い熱が発生するので熱が発生しても摩擦力が低下しないブレーキが必要です。

このように、クルマの個性や用途に応じて正しいものを選択する必要があります。




ブレーキ(パッド)を選ぶ時の注意事項を教えてください。

ブレーキの強化やチューニングは、一般にブレーキパッドの交換で対応します。ブレーキパッドは形状は同一でも、摩擦材といわれる摩擦面の材質に様々なものが用意されます。材質の違いによって性能は下記のように変化します。

  • 効く(使用できる)温度域(一般に高温時の効きが良く、フェード現象の起きずらいものは、走り始めの低温時に効きの弱いものがあります)
  • 作動時の音(キィー音)の有無(一般に制動力の高いものは鳴きやすい)
  • ホイールの汚れやすさ(ホイールが汚れやすい材質があります)
  • 材質が環境に害を与えないか(アスベスト系の材質は人体に害を与えます。)
  • 特に制動力を求める場合、ブレーキローター(ディスク)を擦り減らすような材質のパッドが使われることがあります。
  • 材質によって価格が異なります。(制動力が高い材質は高価になります)



モンスタースポーツ/モンスタースポーツのブレーキパッドは車種によって材質が違いますが意味はあるのですか?

例えば、同じ「Sタイプ」でも軽自動車には「ノンスチールノンアス材料」を、ジムニーには「ロースチール材料」を選びました。これは、それぞれの車両重量やタイヤの大きさ、ブレーキパッドの面積などから総合性能で評価し、「Sタイプ」に相応しいものを選定しました。
具体的には、クルマが重く、タイヤが大きいジムニーは、クルマは止まりづらいので摩擦力の大きなブレーキパッドを用意しております。反対に軽量なクルマにこうした摩擦力の大きなパッドを使用すると、ブレーキがロックして危険です。




スズキのFF車について、モンスタースポーツ/モンスタースポーツではフロントブレーキパッドしか設定されていませんが、リヤは必要無いのですか?

横置きエンジンのFF車や 4WDは、エンジンとトランスミッションなどの重量物が車両の前部に集中しています。例えば車両重量 800kgの内、500kgの荷重を前輪で支えています。そして制動時(ブレーキ時)はさらに前輪に荷重が移るため、制動力の多くは前輪で負担します。こうした理由から、フロントパッドの変更でブレーキの性能は著しく向上します。




ブレーキフルード(ブレーキ液)の役目と、選び方を教えてください。

ブレーキフルード(ブレーキ液)は、ブレーキペダルの操作を油圧機構を用いて、各ホイールに取り付けられたキャリパー(ブレーキディスク)まで伝える役目を果します。

一般的には、ブレーキフルードの機能や種類を、沸騰する温度で表わすことが多く、沸騰温度(沸点)が高いほど、気泡が発生するベーパーロック現象が起きづらくなり、制動時の発熱に対して高性能とされることがあります。しかしながら沸騰温度が高いフルードは、吸湿性(水分を吸収する特質)が高く、短時間に湿気を吸収するので、使用できる期間が著しく短くなります。

したがって沸騰温度だけで選択するのは大変危険です。 頻繁にフルードを交換するレース専用車両であれば、こうしたフルードを選ぶのも良いですが、一般には沸騰温度が高いものを選ぶよりも、成分が化学的に安定しており、吸湿性の少ない、総合性能の高いものを選びたいものです。そして、スポーツ走行の前と後に、確実にフルードの交換、エア抜きを実施すれば十分だと思います。

また、ブレーキが高温になる使い方をしなくても、ブレーキフルードは湿気を吸収する特質があるので、車検ごとに交換すると安心です。